「また不安になってる…」
「こんなに心配してしまうのは、わたしだけなのかな」

そんなふうに感じることはありませんか?

不安は、できれば感じたくない感情のひとつですよね。

でも、不安を「なくそう」「消そう」とすればするほど、
かえって不安が強くなってしまうことがあるようです…。

不安を消そうとすると、なぜ逆効果になるの?

心理学では、こうした状態を「コントロールの罠」と表現することがあります。

不快な感情をどうにかしようとして戦えば戦うほど、
その感情にますます意識が向いてしまい、
かえって気になってしまうという悪循環が起きやすくなるんですね。

たとえば「ネガティブなことを考えてはいけない」と思うほど、
そのことが頭から離れなくなる、という経験はありませんか?

これは、脳が「気にしてはいけない」という言葉そのものを処理しようとするためだと考えられています。

「不安があってもいい」という視点

近年の心理学的アプローチでは、
不安を「消すべきもの」として戦うのではなく、
「あってもいいもの」として受け入れながら、それでも自分にとって大切な行動を選んでいく、
という考え方が広まっています。

この視点のポイントは、
「不安を感じている自分がおかしいのではない」ということです。

不安という感情は、人間にとってごく自然なもの。

試験の前、大事な発表の前、初めてのことに挑戦するとき…
不安を感じること自体は、リスクを察知しようとする、脳の自然な働きなんです。

不安とのつきあい方――距離をおいてみる

では、どうすれば不安とうまくつきあえるのでしょうか。

一つのヒントとして、不安を感じたとき、
「今、わたしは不安を感じているな」とただ気づいてみることがあります。

感情に名前をつけることで、少し距離をおいて眺めやすくなります。

「消さなければ」ではなく、「あってもいい」という姿勢をもつことで、
不安に振り回される時間が、少しずつ短くなっていくかもしれません。

完全に不安をなくすことはむずかしくても、
「不安があっても、大切なことを選んでいける」という感覚が育っていくと、
少し生きやすくなるのかもしれませんね。

不安とのつきあい方について、
ぜひ、ゆっくり考えてみていただけたらと思います。

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