会話がうまくなりたいと思ったとき、
「どうすれば上手に話せるか」を考える人は多いと思います。
でも、じつは心理学の観点では、「話すこと」より「聴くこと」のほうが、
相手に好かれやすくなる力があると言われています。
なぜ「聴くこと」が好かれやすさにつながるのか
人は、自分の話をちゃんと聴いてもらえると、
「この人は自分のことをわかってくれる」という安心感を覚えます。
そして、その安心感が、信頼感や好意につながっていくんですね。
逆に、「話すこと」ばかりに意識が向いてしまうと、
相手はどんどん聴く側に回ってしまいます。
一方的に話を聞かされる側は、なんとなく疲れを感じやすくなるものです。
「自己開示の返報性」という考え方
心理学に、「自己開示の返報性」という考え方があります。
人は、相手が自分のことを話してくれると、
「自分も話したい」という気持ちになりやすいといわれています。
つまり、相手の話をしっかり聴いて共感や関心を示すことで、
相手はさらに心を開きやすくなる。
その結果、関係が深まりやすくなるんですね。
「聴くこと」は、相手の自己開示を引き出す力を持っているとも言えます。
「聴く」ために意識したい3つのこと
では、実際に「聴く」ために大切なことは何か。日常の中で取り入れやすい3つのポイントをご紹介します。
① 相手の話を遮らない
話の途中でアドバイスや自分の意見を挟みたくなることはありますが、
まず最後まで聴くことが大切です。
「聴いてもらえている」という感覚は、
話を途中で遮られないことでじわじわと積み重なっていきます。
② 相手の言葉を繰り返してみる
「それは大変だったんですね」「〜ということがあったんですね」と、
相手の言葉をそのまま返すだけで、「聴いてもらえている」という感覚が伝わりやすくなります。
心理学では「バックトラッキング」とも呼ばれる方法で、
カウンセリングの場でも広く使われているテクニックです。
③ 興味を持って質問する
話の内容に関心を持ち、「それってどういうことですか?」と聞くだけで、
相手は「自分の話を大切にしてもらえている」と感じやすくなります。
質問は、「もっと聴きたい」という気持ちを伝える、もっともシンプルな方法かもしれません。
「どう話すか」より「どう聴くか」
うまく話せなくても、よく聴けることのほうが、
人間関係においては大きな力になることがあります。
次に誰かと話すとき、「どう話すか」より「どう聴くか」を、
ぜひ、少し意識してみていただけたらと思います。
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