作業しているとき、スマホが気になってしまう。
通知が来るたびに手が止まる。
そんな経験、ありませんか?
もしかすると、それはあなたの集中力が低いのではなく、
スマホの仕組みに、脳が反応しているだけかもしれません。
脳が「通知に反応してしまう」理由
わたしたちの脳には、
新しい情報や変化に反応しやすい仕組みが備わっています。
これはもともと、危険を察知したり、
食べ物を見つけたりするための、 生き延びるための本能です。
スマホの通知は、まさにこの仕組みを刺激します。
音が鳴る、画面が光る、バッジが増える。
脳はそのたびに「何か重要なことが起きたかもしれない」と反応してしまうんですね。
これは意志の問題というより、
脳の構造的な反応です。 「通知が気になってしまう自分」を責める必要はありません。
「触っていないから大丈夫」は、じつは大丈夫じゃないかもしれない
そして、興味深い研究があります。
2017年に発表された研究(Journal of the Association for Consumer Research)では、
被験者をスマホの置き場所によって3つのグループに分けて、認知能力テストを実施しました。
- スマホを机の上に置いたグループ
- スマホをポケットやカバンにしまったグループ
- スマホを別の部屋に置いたグループ
その結果、スマホを机の上に置いていたグループは、
他のグループと比べて作業効率が下がる傾向が見られたと報告されています。
しかも、通知をオフにしていても、です。
つまり、「触っていないから大丈夫」ではなく、
視界に入っているだけで、脳は無意識にスマホに注意を向けようとしている可能性が示唆されます
どうすればよいのか。2つの小さな習慣
それでは、どうすればよいのでしょうか。
日常の中で取り入れやすい方法を2つご紹介します。
① スマホを視界から外す
机の引き出しの中に入れる、カバンにしまう。
それだけで、脳への余分な刺激を減らせます。
さきほど紹介した研究でも、
スマホを別の部屋に置いたグループがもっとも良い成績を示しました。
「完全に手放す」のは難しくても、
作業中だけでも視界から外すことを意識してみると、 集中しやすい環境をつくりやすくなるかもしれません。
② 通知をまとめて確認する時間を決める
通知が来るたびに確認するのではなく、
「1時間に1回だけ見る」など、自分でルールを決めてしまう。
そうすると、だんだん脳が通知に振り回されにくくなります。
わたし自身はというと、出勤前にスマホの通知を完全にオフにして、
そのままカバンの中に入れたままにしていているので、
仕事中にスマホを確認することはありません。
わたしの例は少し極端かもしれませんが…、
それが難しい方は、まずは「確認する時間を決める」だけでも、
違いを感じられるのではないかと思います。
スマホをやめることが目的ではない
スマホをやめることが目的ではなく、
上手に、自分のペースで使うことが大切なんだと思います。
通知に反応する前に、ひと呼吸置いてみる。
そんな小さな習慣から、始めてみませんか。
▼ 動画でも解説しています