みなさんは「自律神経」を整える習慣を意識していますか?
自律神経は、なんとなく身体や健康に関係がありそう…と思っていても、
実際に「どう整えたらいいのか?」となると、ピンとこない方も多いかもしれません。
自律神経を整えるために良いとされている習慣はたくさんありますが、
そのなかでも、今回はとてもシンプルな方法を1つご紹介します。
それは、「毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる」ことです。
今日は、自律神経と生活リズムの関係についてお話しします。
自律神経とは? なぜ生活リズムが大切なの?
自律神経とは、私たちの身体の働きを無意識のうちにコントロールしてくれている神経のことです。
たとえば、心拍、呼吸、消化、体温の調整など、私たちが「意識しなくても働いてくれている」大切な仕組みです。
この自律神経には、以下の2種類があります:
- 交感神経(こうかんしんけい):活動モード。日中の活動やストレスに対応するときに働きます。
- 副交感神経(ふくこうかんしんけい):休息モード。リラックスしているときや眠るときに優位になります。
この2つの神経がバランスよく切り替わることが、心身の健康には欠かせません。
自律神経のリズムは「体内時計」によって調整されている
私たちの身体には、
「体内時計(サーカディアンリズム)」という仕組みが備わっています。
これは約24時間周期で、ホルモンの分泌や体温、自律神経の働きなどをコントロールしています。
体内時計が乱れると…?
- 朝起きるのがつらい
- 寝つきが悪くなる
- 日中ぼーっとして集中力が下がる
- 気分の浮き沈みが激しくなる
こんな不調があらわれやすくなってしまうと考えられています。
「同じ時間に起きる」ことから始めよう
忙しい日々の中で、「毎日まったく同じ時間に寝る」のは、なかなか難しいかもしれません。
そこで、まずは「起きる時間だけでもそろえる」ことからはじめてみませんか?
実は、週末の寝だめも、体内時計を乱す原因のひとつ。
平日と週末で1~2時間以上の差が出ないように意識するだけでも、
自律神経のリズムが整いやすくなるといわれています。
生活リズムが整うと、こんな変化が
- 朝スッキリ目覚められる
- 日中の集中力がアップ
- 疲れが取れやすくなる
- 気分が安定しやすくなる
- 免疫力が向上する
生活リズムが整うことで、このように、心と体の土台が安定していくんですねー。
仕事や家事に追われて寝ても疲れが取れないという方にこそ、
ぜひ試していただきたいと思います。
まとめ:自律神経を整えるために、できることから
特別なことをしなくても大丈夫。大切なのは「日々のリズム」を意識することです。
今日から始められること
- 起きる時間を毎日そろえる
- 週末の寝だめはほどほどに
- 夜はスマホやパソコンの光を控えて、リラックスする時間をとる
自律神経が整えば、きっと毎日の暮らしも、心も、もっとやさしく整っていくはずです。
「なんだか最近、気持ちが落ち着かないなぁ」と思ったときは、
まずは寝る時間と起きる時間から、ほんの少し見直してみてはいかがでしょうか。