「いいアイデアが浮かばない…」
「考えているのに、なかなか発想が広がらない…」
クリエイティビティ、つまり発想力や創造性については、心理学ではかなり昔から研究が進められてきました。
そんな経験、ありますよね。
実は、あるシンプルな行動が発想力を高める可能性があることが、心理学の研究から示されています。
それは、歩くことです。
今日は、発想力やアイデアが必要な場面で役立つかもしれない、
「歩行と創造性」に関する心理学研究をご紹介します。
歩くと創造的アイデアが増える
2014年に、スタンフォード大学の研究者たちによって行われた研究では、
興味深い結果が報告されています。
この研究では、
- 座っている状態
- 歩いている状態
で、創造的なアイデアの数を比較しました。
その結果、歩いているときは座っているときよりも、
創造的アイデアが約60%増加することが示されたのです。
つまり、机の前でずっと考え続けるよりも、
歩きながら考えたほうが発想が広がりやすい可能性があるということですね。
なぜ歩くと発想力が高まるのか?
では、なぜ歩くことで発想力が高まるのでしょうか。
いくつかの仮説が考えられています。
まず一つは、血流の変化です。
歩くと全身の血流が良くなりますよね。
そうすると当然、脳への血流も増加します。
「考える」という行為は、脳をたくさん使います。
そのため、
- 酸素
- 栄養
が十分に脳に届けられている状態は、
思考の活性化や発想力の向上と関係している可能性があると考えられています。
発想力と関係する「マインドワンダリング」
もう一つの要因として考えられているのが、
マインドワンダリングです。
マインドワンダリングとは、
意識が「今、ここ」の作業から離れて、
過去の記憶や未来の計画などに心がさまよっている状態
のことです。
簡単に言うと、
- ぼんやり考え事をしている
- 頭の中で思考が自由に広がっていく
そんな心理状態ですね。
例えば、
- 昔の出来事を思い出したり
- 将来のことを想像したり
- 全く別のアイデアが浮かんできたり
頭の中で思考が次々と切り替わっていくような状態です。
リラックスした状態が「ひらめき」を生む
マインドワンダリングは、
リラックスしているときに起こりやすいことが知られています。
そしてこの状態では、
- 点と点がつながる
- 今まで別々だった情報が結びつく
- 新しい視点が生まれる
といったことが起こりやすくなります。
その結果、
- 創造的なアイデア
- 新しい視点
- 問題解決のヒント
が生まれることがあると考えられているのです。
歩くことで、思考が広がる
- 歩く
- リラックスした状態になる
- マインドワンダリングが起こる
- 思考が自由に広がる
- アイデアがつながる
このような流れによって、
発想力が高まる可能性があると考えられます。
歩いているとき、
ふとアイデアが浮かんだ経験がある方も多いのではないでしょうか。
アイデアが欲しいときは「歩いてみる」
新しいアイデアが必要なとき
- 発想が煮詰まってしまったとき
- クリエイティブな仕事をしているとき
そんなときは、
少し外を歩いてみるのも一つの方法かもしれません。
机に向かい続けるよりも、
思考がふっと広がる瞬間が訪れるかもしれません。
実は、ちょうど今、
私自身も想像力や発想力が必要な仕事を抱えているので……
少し歩きながら考えてみようと思います。