わたしたちの暮らしの中には、言葉にしづらい「気分のゆらぎ」がたくさんあります。
集中したいとき、疲れたとき、なんとなく気分が落ち込むとき。
そんなときにそっと寄り添ってくれるのが、「香り」です。
香りは目に見えませんが、私たちの心や体に静かに、そして確かに影響を与えてくれます。
なぜ香りで気持ちが変わるのか
香りは「嗅覚」を通じて脳に届き、感情や記憶をつかさどる部分に直接作用します。
そのため、香りを感じるだけで、気分が和らいだり、前向きになれたりすることがあります。
たとえば、柑橘系の香りでスッキリとした気持ちになったり、やわらかなフローラルの香りで心が落ち着いたり。
ほんの少しの香りが、私たちの気持ちをそっと切り替えてくれます。
アロマで整える:やさしい自然の香りを暮らしに
アロマオイル(精油)は、植物から抽出された自然の香り。
目的や気分に合わせて選ぶことで、心地よいひとときをつくることができます。
- リフレッシュしたいとき:レモン、ペパーミント、ユーカリ
- リラックスしたいとき:ラベンダー、カモミール、ゼラニウム
- 気分を前向きにしたいとき:オレンジスイート、ベルガモット
アロマディフューザーで空間に広げたり、ハンカチに1滴たらして持ち歩いたり。
香りを通して、自然と今の自分に気づく時間が生まれます。
シーン別のおすすめの精油は、またの機会にご紹介します!
香水でスイッチを入れる:自分を演出する香り
香水は、自分の印象をつくると同時に、気持ちのスイッチを入れる香りとしても活用することができます。
たとえば、
- 朝の出かける前にひと吹きして、気持ちをシャキッとさせる
- 仕事モードからオフモードに切り替えるときに香りを変える
- 思い出の香りで自信を取り戻す
香水は、シーンや目的に合わせて選ぶことで、心の状態にもよい影響を与えてくれます。
お気に入りの香りを「自分の定番」として持っておくのもおすすめです。
わたしは、集中力が必要な仕事の前には少しキリッとする香水を、
リラックスしたいときは、少しだけ甘い香水を活用しています。
やる気を出したいときにも、心を落ち着かせたいときにも、
どんな場面でも心のスイッチの切り替えに役立つので、わたしはいろいろな香りの香水をストックしています。
お香で整える:深いリラックスと静かな時間
お香は、空間をゆっくりと包み込む、静かな香りです。
煙とともに広がる香りには、深いリラックス効果があるように感じます。
- 一日の終わりに、お香を焚いて気持ちを落ち着ける
- 朝の静かな時間に、呼吸を整えながら香りに包まれる
- 瞑想や読書、ヨガの時間に香りを添えて心を落ち着ける
和の香りやウッディ系の香り、甘さのある香りなど、お香には多くの種類があります。
香りとともに、時間の流れまでもゆっくりに感じられることが魅力です。
また、他の香りアイテムと違って、お香は火を使うという特徴があります。
火を使うという、ある意味儀式的な手順が加わることで、お香は心に及ぼす影響が強いように感じています。
近年は火を使わないお香も売られていますが、
これらの理由から、わたしはあえて火を使うタイプのお香を使っています。
※火の取り扱いには十分に注意してください
気持ちを切り替える香りの活用術
香りは、ほんのひと工夫で日常に取り入れることができます。
- 小さなポーチにロールオンアロマを入れて持ち歩く
- デスクやベッドサイドにお気に入りの香水を置く
- 帰宅後にお香を焚いて、一日の緊張をほどく
- 週末だけ特別な香りを使って気分転換する
どれも難しいことはなく、自分に合った方法で気軽に取り入れることができます。
まとめ|香りを味方に、こころにゆとりを
香りは、がんばらなくてもできるセルフケアのひとつ。
アロマ・香水・お香、好きなタイプの香りを選びましょう。
日々の中に「香りで気持ちを切り替える時間」をつくることで、心の波を穏やかにととのえることができるはずです。
心地よい香りが、きっとやさしい心のスイッチになってくれますよ。