寒さの厳しいフィンランドでは、サウナは、長いあいだ生活の一部として親しまれてきました。
そのサウナ文化の中でも、特に特徴的なのが「ロウリュ」と呼ばれる入浴法です。

日本でもサウナの人気が高まり、「ロウリュ」という名前を耳にすることも増えてきました。

今回は、ロウリュを実際に体験して発見した魅力と楽しみ方をご紹介します。


ロウリュとは?

ロウリュ(Löyly)は、フィンランドに伝わるサウナの入浴法です。

熱したサウナストーンに水をかけて水蒸気をもわ~っと発生させることによって、
サウナ室内の体感温度が一気に上がり、体全体が効率的に温められます。

サウナストーンにかける水には、アロマオイルなどが用いられることが多く、
蒸気だけでなく香りも楽しむことができます。

最近では、ドイツの「アウフグース」と呼ばれる、
タオルやうちわ等で蒸気をあおいで体に届けるという演出を行う入浴施設も増えてきています。


ロウリュの効果とは?

ロウリュ(サウナ)には、次のような効果が期待されています。

  • 発汗を促進する
  • 血行がよくなる
  • リラックスできる、ストレスの軽減 (自律神経調節機能)
  • 免疫力を高める

※サウナには健康に良い効果もありますが、脱水による脳梗塞や心筋梗塞のリスクもありますので、
心臓や脳、血管、呼吸器などに疾患のある方は、かかりつけ医に相談してくださいね。

実際にロウリュを体験して、ロウリュは「蒸気」がポイントであることがよくわかりました。
蒸気によって体感温度が一気に上がり、全身から、自分でもびっくりするほどの汗が出ます。

また、一般的なサウナは乾燥していて息が苦しくなりやすいですが、
ロウリュを行うと、サウナ内の湿度が高くなるため、呼吸が楽になります。

蒸気はかなり熱いけれど柔らかく、
さらに、ほんのりと香るアロマがとても心地よかったです。

ロウリュは、興奮とリラックスという相反する要素を同時に感じられる非日常の体験で、
すっかりファンになってしまいました。


ロウリュの楽しみ方

施設によっては、自分でロウリュを行うこともできますし、
スタッフの方が、定期的にロウリュを行ってくれる場合もあります。

自分でロウリュを行うときは、サウナストーンがしっかり温まっているタイミングで水をかけること、
また、一度にかける水の量は控えめにすることがポイントです。

サウナでは大量の汗をかきますので、サウナの前後には水分補給をしっかり行いましょう。
そして、サウナから出たら、水風呂や外気浴でととのえましょう!

休憩を挟みながら、自分のペースで楽しむことが大切です。


ロウリュで「自分をととのえる」

フィンランドでは、サウナは単なる入浴ではなく、
心身を整えるための大切な習慣」として生活に取り入れられているそうです。

静かな空間で、自分自身と向き合うひととき。本当に、素敵な習慣だと思います。
このような文化が、日本にも広がってきたことをとても嬉しく思います。

日々の忙しさの中で、ただ静かに座り、深く息をして、体を温める。
そんな時間を定期的に持つことは、心の健康にもきっと役立つはずです。

わたしは瞑想と組み合わせて、マインドフルネスな時間を楽しんでいます!


まとめ|自分らしいペースで楽しむ

ロウリュは、温かい蒸気とアロマの香りに包まれながら、
心も体もほぐしていく、フィンランドならではのサウナ習慣です。

気になる方は、ぜひ近くのロウリュ体験ができる施設を訪れてみてください。

無理なく、自分のペースで取り入れることで、日常に心地よい変化が生まれるかもしれません。